活版名刺とは
活版印刷とは、凸版印刷の一種で、凸の版(型)を使い圧力とかけて印刷する判子やスタンプのような印刷方法です。 古来から使われている伝統的な印刷方法で、おうとつがあり、インクの滲みなどがある、味がある出来上がりになります。
活字は木材や金属などに字形を刻み型をつくります。
- 活版印刷の歴史
- 活版印刷のはじめは中国で木版印刷がはじまったことが起源だといわれています。
日本には13世紀末頃に活字の技術が伝わり、
江戸時代からは活字を用いた印刷方法が多くなったとされています ヨーロッパでは、ヨハネス・グーデンベルクが活字印刷術を発明したといわれ、その後ヨーロッパに定着しました。 日本や中国は、欧米と比較するとアルファベットではなく活字の数が膨大な耐え活版印刷は定着せず、木版印刷が定着しました。 ヨハネス・グーデンベルクの発明では、活字の合金およびインクを工夫したこと、
アルファベットが26文字で表現できることなど様々な要因が重なって、欧米で活版印刷が流行しました。 その後、紙型の発明および出版や印刷部数の増大により19世紀末より日本や中国などの漢字文化圏でも活版印刷が普及しました。
- 活版印刷と木版印刷の違い
- 活版印刷と木版印刷はどちらも活字の印刷方法となります。
どちらの印刷技術も共通しているのは反転させた文字などに墨やそのほかの色料やインクをつけ、紙などに複写(印刷)します。
木版印刷は、木の板(たとえばまな板みたいなもの)に絵や文字などを彫って印刷をするいわば版画のようなものです。
活版印刷は、文字(活字)がバラバラになったもので、それらを組み合わせて、文章を作ります。
文章にした板(活版または組版という)を使います。
- 活版印刷で作れる印刷物
- 活版印刷で作れる主な印刷物は
「名刺」「ショップカード」「ポストカード」「挨拶状」「封筒」「チラシ」「レターヘッド」となります。
活版印刷機は比較的小さな印刷物を得意としています。
- 活版印刷の工程
- 活版印刷の工程は、まず、印刷する原稿と印刷に必要な活字を用意します。活字を活字棚から拾い、
原稿の文章で使う活字を用意しておきます。“文選”という作業です。 “文選”で今回の原稿で使用する活字を用意したら、版下を作成します。 しかしながら、現在では、活字を鋳造するメーカーの減少や、組版技術を持った職人が少なくなってきていることもあり、
樹脂や亜鉛、マグネシウムを使って版下を作ることが一般的になってきました。 その後試し刷りを行い、校正の結果、間違いがなければ印刷機に取り付けて印刷して完成となります。
- エンボス加工
- エンボス(Emboss)とは板金や紙などに文字や絵柄などを浮き彫りにする加工である。 浮き出して見えるような立体感を作り出す加工方法で普通の印刷では再現できない、自然な立体感と高級感を演出します。
- 型抜き加工
- 型抜き印刷とは、希望の自由な形に型抜きする加工をする印刷商品になります。
通常の四角形印刷でなく、丸形や星形など泣こうすることや、
紙を打ち抜いたり、紙に切り込みをいれるような加工をすることもできます。